つながらない権利

皆様、こんにちは!

中小企業の輝く未来を支援するナビゲーター、株式会社ティー・エー・リンクの田中亮です。

 

 

昨日、たまたまニュース番組を見ていた時に「つながらない権利」というワードが耳に入ってきました。

 

最初は良く意味が分からなかったのですが、どうやら「労働者が勤務時間外には仕事のメールや電話などへの対応を拒否できる権利」のことを、「つながらない権利」というようですね。

 

勤務時間外(夜や土日)に上司から連絡が入り、社員は連絡を返さなければいけないという恐怖観念に駆られて、心身の健康を崩してしまうという方が増えているようです。

 

帰宅したにもかかわらず、夜中に「web会議に出席しろ」というケースもあるようで。

 

確かに、ちょっとこのケースはひどいですよね。

 

社員を何だと思ってるの!?と言いたくなります。

 

おそらく、社員や部下を1人の人間であると思っていないのでしょうね。

 

自分の手駒のようにしか思っていないのでしょう。

 

でも、そもそもなんで「つながらない権利」みたいなものが出てくるのか?

 

コミュニケーションや対話が上手くできていないから、こういう問題がそもそも起こると思うんです。

 

「社員を自分の手駒のようにしか思っていない」というのは、まさにコミュニケーション不全ですよね。(コミュニケーションという概念が無いとも言えるかも)

 

円滑なコミュニケーションが行われていたり、相手のことを思いやる会社であれば、仮に夜の時間帯(もちろん常識的な時間)であったり、土日に連絡をするようなことがあっても、別にそれを恐怖と感じるようなことは無いと思うんですよね。

 

仮に社員が連絡をしてこなくても、また翌日や月曜日になったときに「電話したのは、実は・・・」とか、「メールをしたのはこういう意図があって・・・」とか話して、怒ることは無いだろうし。

 

社員の側も、社長との関係性が良好なら、「すみません、電話をもらっていたのにコールバックできなくて・・・」とか、それで話が済むわけで、別にそれを恐怖と感じることはないでしょうから。

 

コミュニケーションや対話がきちんと行われないからこそ発生してしまったワードなんだろうなぁと思いながら、そのニュース番組を見ていました。

 

なんか寂しい世の中になったものだ・・・としみじみ思ってしまった次第です。