一から事業を始める人と、FCで事業を始める人
皆様、こんにちは。
中小企業の輝く未来を支援するナビゲーター、株式会社ティー・エー・リンクの田中亮です。
今月号の日経トップリーダーの特集は「巨大FC市場の狙い方」というテーマです。
起業をしようと思ったら、または、新しい事業を立ち上げようと思ったら、自分で一からやるよりも、既に成功しているモデルを取り込む(FC)のは、成功する確率は高いでしょうね。
それもあってか、9年で25%超もFC市場の規模は拡大しているようです。
本業の売上落ち込みをFC新事業でカバーしたり、事業を縮小して人材が余ったりしている部分を有効活用するためにFCを活用したり、後継者に経営経験を積ませるためにFCを活用したり、活用方法は様々なようです。
特集記事の中には、印刷事業を営んでいた静岡県の企業が、学習塾や整体サロンのFCを展開していることが書かれていました。
こちらの会社さんもやはり、本業の売上落ち込みをカバーするため&後継者に経験を積ませるためという2つの目的で、FC展開を始められたそうです。
でも、この記事を読んでいるときに、ちょっと思ってしまったんですよね。
「FC事業って確かに売上を確保する面では良いかもしれないけれど、でも、会社の存在意義を示しづらいだろうなぁ」
自分で一から事業を始めたのであれば、それに対する想いやビジョンが描きやすいと思うんです。
だって、何も想いやビジョンが無い人が、事業を始めようなんて思わないですからね。
でも、「ちょっと自分で商売をやってみたいなぁ」という軽い気持ちでFC事業を始めたのであれば、どうやって社員をまとめ上げて行くために想いやビジョンを作り上げるのでしょうか・・・。
だって、自分がやらなくても、ほかの人がその事業をFC展開するだけですから。
自分がやらなければいけない理由を見つけるのは難しそうですね。
もしかしたら、意外にも、自分で一から事業を始める人以上に、覚悟が必要なのかもしれませんね。
そんなことを、記事を読みながら思いました。