「No」が言えれば、ビジョンが実現する
おはようございます。ゴールデンウィーク後半の2日目、いかがお過ごしでしょうか。
ゴールデンウィーク、車で出かけている方も多いと思います。私は車で出かけるときは、ipodを車につないで、音楽を聴きながら出かけています。そんな方、多いのではないでしょうか。
ipodを提供しているアップルは、ご存知通りスティーブ・ジョブズが立ち上げた会社ですね。パソコン時代を切り拓いた改革者だった彼が、マックの伸び悩みなどによって追放されてしまうのが30歳のこと。
その後、ジョブズは「ピクサー」を立ち上げて、映画「トイ・ストーリー」を製作し、ハリウッドに革命を起こした。
一方でアップルは革新製品を出すことができず、マイクロソフトやインテルの成長に押されて倒産寸前になっていた。
アップルは、追放したジョブズに救いを求めた。再建は困難と思われていたが、ジョブズはリスク覚悟で復帰を果たす。
製品を4つに絞りこんで他の製品はすべて切り捨てるという大胆な改革に打って出た。アップルが本当に強みを発揮できる市場で、品質の高い製品で勝負する道を歩み始めた。つまり「選択と集中」をし始めたわけだ。
これにより、在庫の大幅削減と組織のスリム化を実現。数少ないAクラス人材の分散を防いで、品質の高い製品づくりに人材を集中投入することができるようになった。
ジョブズは、納得しなければ「ノー」と言い続けたそうだ。「イエス」というのは、本当に優れた製品や仕事に対してだけ。それを貫いたからこそ、iphoneやipadという新製品を立て続けに出し、新時代を切り拓いた。
ジョブズにとってのリーダーとしての要諦は「『フォーカスとは“ノー”と言うことである』という言葉を残している通り、明確なビジョンと強い目的意識を持つこと」。
亡くなった今もジョブズを立派な経営者としてフォーカスされているのは、そのような要諦を貫き通したからなんですね。