レッドオーシャンで繰り広げられる、大企業の様々な戦略

おはようございます。今日は1日雨のようですので、1日自宅でまったり過ごす日になりそうです。

 

昨日は、昨年まで東京にいたときに参加していた異業種交流会でご一緒していた方と梅田で飲んでおりました。懐かしさに浸った1日でした。

 

さて、今日の日経新聞の朝刊に「コンビニコーヒー13億杯」という見出しが! どうやらこれは、2014年度の大手コンビニ5社の販売計画のようだ。ちなみに2013年度は7億杯の売上があったよう。

 

この7億杯のうち4.5億杯はセブンイレブンが占めたようだ。これは1日123万杯、1時間で5万杯が売れたという計算となる。(コーヒー抽出機が設置されている店舗数は16,000店舗というので、4.5億杯のコーヒーすべてが店舗で売れたものではなさそうだが・・・)

 

これから夏のシーズンに突入するが、昨年は氷が不足してしまってアイスコーヒーの販売が一時的制限されたこともあったが、氷調達先を増やしたり、現在の氷調達先も工場を増強する対応をしたり、販売能力をあらゆる手段を使って向上させ、セブンイレブンは年間6億杯販売を目指すようです。

 

ローソンは、「マチカフェ」という名で展開しているコーヒー抽出機設置店を1,000店舗増やして9,000店舗にするらしい。また、宇治抹茶ラテという京都老舗の宇治抹茶を使用したものもラインナップされており、バリエーションも増やしているようだ。

 

ミニストップも、今まではポットにコーヒーを入れておく保温方式だったようだが、これから1杯ずつ抽出する方式に変えていくよう。またミニストップといえば「ソフトクリーム」が美味しいことで有名だが、そのソフトクリームをコーヒーの上に乗せたコーヒーフロートも前面に出していくようだ。

 

ファミリーマートは、120円だったSサイズを100円に値下げをして勝負を挑むようだ。氷を使った夏向けのコーヒー「カフェフラッペ」の販売も検討しているようで、集客力を高めようとしているらしい。

 

コンビニがコーヒーの展開を始めたのは、カフェから顧客を奪う策として始めたものだが、「ついで買い」を誘う戦略も併せて今年は考えるようだ。セブンイレブンは、コーヒーを購入した人の16%は菓子パンを購入しているという分析結果をベースに、パン売り場を広げたり、コーヒー売り場の近くにパンを販売するコーナーを移したりすることを検討している模様。

 

ファミリーマートでは、食べきりサイズのお菓子をたくさん揃えるらしい。例えば、1枚入りのカントリーマームとか、2本だけ入っている「フラン(明治のチョコレート)」など。店内飲食席も設けるようにして、利用客を増やそうとも考えているらしい。

 

自動販売機で購入しているコーヒーと、カフェのコーヒーと、コンビニのコーヒー、これからますます競争が激化しそうだ。レッドオーシャンで構築される様々な企業戦略を、先日の電気自動車の充電サービスのようなブルーオーシャン戦略と併せて見届けていきたいものです。

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